YouTube動画を制作して、アップロードを続けて早くも2年が経過しました。
YouTubeのチャンネル運営について検索すると
- 視聴者維持率は40%が平均、50%以上を目指そう
- チャンネル登録者数を増やす方法
- 動画の視聴回数、再生時間を増やす秘訣
といった【如何にもホントっぽい理屈】を並べ立て、運営サイトのアフィリエイトリンクを踏ませるサイトが大量にヒットします。
実際にYouTubeでチャンネル運営をしている実体験を基に、YouTube動画投稿の裏側・真実をお伝えしたいと思います。
ちなみに、一般的なアフィリエイト目的のサイトとは異なり、【実際に運営しているYouTubeチャンネル】も公開していますので、実体験の根拠としてご確認ください。
(YouTubeチャンネル)旅する豆柴となりのこてつ【柴犬との笑える日常】
動画で見る「YouTube動画投稿の裏側」
【YouTube動画投稿の裏側】「ペット系YouTuberを目指すのはやめた方が良い」と断言できる6つの真実と3つの理由【旅する豆柴】※柴犬動画投稿主の実体験
ブログ記事が好評でしたので、動画形式でご視聴いただけるようにYouTubeにアップロードしました!
良かったら、動画の方でもお楽しみくださいね。
YouTube動画投稿の裏側
YouTubeチャンネル運営して2年ほど。
目標のひとつであった「チャンネル登録者1000人」と「総再生時間4000時間」を達成し、ようやく本格的に【動画制作】におけるポイントを理解してきました。
実際に、動画を毎週投稿していく中で気づいた
【YouTube動画投稿の裏側】
について、下の通りまとめてみました。
ジャンル選びが重要
現在運営しているYouTubeチャンネルは「ペット・動物」系のジャンルですが、正直言って
【完全に飽和状態】
です。
今からペット系YouTuberを目指そうとしても、数多いるライバルたちを押し除けてトップへ躍り出るためには、相応の苦渋を舐める必要があります。
実際、「旅する豆柴となりのこてつ」も運営開始から1年半もの間、
伸びない・再生されない・認知されない
の三重苦でした。
どこぞのウェブサイトで「コロナ禍ではあなたのペットが稼ぐかもしれない」といった趣旨の記事が掲載されていましたが、はっきり言って「とんでもない!!」
費用対効果の観点で言えば、全く割りに合いません。
人気のテーマのパターン化
YouTubeユーザーが好む人気のテーマは、いつの時代も概ね同様のようです。
ホームビデオのような「撮って出し」ではなく、ある程度画一化された企画・テーマの方が再生回数・視聴者維持率が高止まりする傾向にあります。
また、既にチャンネルがブランド化している場合は、どんな動画をアップロードしても一定の再生回数を獲得することができますが、
無名チャンネルがどう頑張っても伸び悩むシーンは多々やってきます。
そのため、選択した動画ジャンルで成功している他チャンネルを5〜10個ほど参照して、伸びている動画・伸びていない動画を視聴するのがおすすめです。
最後まで観る人の割合は3〜4割
YouTubeチャンネル運営者向けのチャンネルダッシュボード経由で紹介される「動画が発見される仕組み」によると、視聴者維持率と高評価・チャンネル登録などのリアクションは、YouTubeのおすすめに表示するか否かを判断する重要な指標だそうです。
ただし、YouTubeでロング・ショート合わせて200本以上の動画を投稿して分かりましたが、1分でも8分でも視聴者維持率は40%前後に収束しやすい傾向にあります。
様々な要件があるため、一概には言えませんが、ユニークユーザーに換算すると
【動画を最後まで視聴する人の割合は3〜4割】
と考えるとだいぶ分かりやすいかもしれません。
反対に言えば、6〜7割の人はたった1分や8分の動画であっても最後まで視聴することができないと言えます。
主語が小さいと観てもらえない
動画投稿をする上で重要なのは、「主語」の大きさと言えます。
有名アーティストや芸能人など、既に個人名・グループ名にブランド力がある場合は、主語そのものが小さくとも一定の視聴者が集まり、再生回数を稼ぐことも可能です。
一方で、完全新規の無名チャンネルが、ゼロから登録者数を増やすためには、主語を大きくして間口を広げる必要があります。
具体的な方法は、実際にYouTubeチャンネルを運営していく中で、ノウハウを獲得していくしかありませんが、
【普通にやっていたら伸びない】
これは普遍的な事実です。
毎週ネタを考えるのが難しい
本業の傍ら、小柄な柴犬の動画を撮影・録音・編集をするためには、週1回投稿が限界です。
その週1回投稿に関しても、毎週安定的にネタを供給するのはかなり難易度が高いと感じます。
いまでこそ、ChatGPTに「YouTube動画投稿用の企画案を10個出して」と言えば、それっぽい企画を上げてくれますが、ビッグデータから統計的に抽出した「無難な回答」が出力されるに留まります。
結局のところ、自身の経験や知見に基づいて企画案を練り上げてアップロードを続けていかないといけません。
マルチな能力が必要
複数人でYouTubeチャンネルを運営している場合は、カメラ・音声・企画・演者などを分業とすることが可能ですが、YouTuberの多くはほぼ個人です。
その個人が、副業としてYouTube運営を行う場合、企画立案・撮影・音声収録・動画編集・校正作業・アイキャッチ制作といった制作作業を行うためには、本業に係る時間以外のほぼ全てをYouTube動画に費やす気概が必要になります。
また、アップロードした動画を見た視聴者にチャンネル登録をしても良いと思ってもらうためには、ある程度高いクオリティを維持しなければなりません。
それを一個人が、他の趣味を全てかなぐり捨ててまで、成果が出るかわからない動画を延々とアップロードし続けるのは、根気や努力といったラインを遥かに超えていて、もはや
「狂気」。
新規参入の難度化
既に大手YouTuberや芸能人が、YouTube内での地位を確立し、再生回数の多くを獲得しています。
また、YouTube自体もGoogleが買収してからまもなく20年もの歳月が経過しており、動画プラットフォームとしてはだいぶ年月が経過しています。
良い意味で「生活に根付いている」と解釈できますが、悪い意味で「飽和状態」と言えます。
そのような状態で、無名の駆け出しYouTuberが完全にゼロベースで始めて収益化条件であるチャンネル登録者1000人&再生時間4000時間を達成するのは至難の技です。
コロナ禍には「自宅のペットがYouTubeで稼ぐ副業の新時代」的な意味不明な記事が散見されましたが、ペット系のジャンルはお手軽そうに見えることもあり、レッドオーシャンです。
試しに、現在飼っているペットの種類をYouTubeで検索してみてください。
途中で更新を止めた多数のペット系YouTubeチャンネルが大量に出てきます。
同じように考えている人が山のようにいること分かるはずです。
ペット系は尺が厳しい
ペット系のジャンルは動画の尺がかなり厳しいです。
動画として使える1シーンあたりの平均は、【4秒から7秒】程度。
多少長くても10秒以内に収めていますが、1シーンあたり10秒となるとかなり間延びするように感じられます。
この【4秒から7秒】の動画を組み合わせて8分の動画を制作する場合、最小で120カットは必要となります。
しかも、この120カットを準備するためには、それ以上のカット数を撮影しておかないと素材数が不足します。
このことから、収録一回あたりの撮影数は、実際に使用するカット数よりも多く又は長く撮らなければなりません。
稀に、ノーカットでカメラをぶんぶん振り回しながら撮影する動画もありますが、一視聴者としては見ていてかなりキツいです。
撮影者が持つカメラが、次にどこを向くのか恐怖を感じながら見る動画は、長時間見ることを断念してブラウザバックしてしまいます。
「心地よく見ることができる動画」とするためには、最低でも120カットは用意できるほど多くのカット・長いカットを撮影して、綺麗に編集していくという見えない努力が隠れています。
撮影と飼育の両立は困難
YouTube用に動画を撮影しながら、育成のために犬の世話をするのはかなり困難を極めます。
散歩や旅行などで自由奔放に楽しむ柴犬の世話をすることと、画角・構図・カットの意図を意識しながらカメラを構えることは二律背反です。
撮影機材を持つ手と、柴犬の世話をする手は同じものであり、それらが増えることはありません。
重要なのは
「手伝ってくれる人を確保すること」
です。
ただし、家族にしろ友人にしろ、積極的に撮影を手伝ってくれることを期待するのは難しいものがあります。
段々と「何のために」「誰のために」動画を撮影して公開し続けているのかわからなくなり、気づけば
【最終公開日】3年前
という「ドロップアウトするペット系YouTubeアカウント」が爆誕します。
まとめ
「うちのペットがYouTuber!」
というと、夢があるように感じられますが、安易な気持ちで始めるとまず後悔します。
まとめると、以下の通りです。
- YouTuber自体が飽和状態
- ペット系ジャンルはレッドオーシャン
- 尺を稼ぐことが難しい
- 撮影と飼育の二律背反
- 撮影・収録は孤独
普通に本業の傍ら、ペットを愛でて心の癒しとして共に暮らす方が精神衛生上の観点からもおすすめです。
日々、チャンネル登録者数・再生回数・視聴者維持率・高評価などの数字に追われる覚悟がある方は、実際にチャレンジしてみてください。
なお、安易にチャンネル登録者を稼ぐために、「子猫を海に溺れさせて保護する保護猫YouTuber」のような【一線を超えたやらせ】には手を染めないようにご留意ください。