Panasonic「LUMIX S9」という新型ミラーレス一眼レフカメラの製品紹介サイト上で、
ストックフォトの写真が用いられていた
ことが、最近話題になっています。
当該サイトの写真は既に差し替えられているそうですが、現在CANON EOS8000D+EF24-70mm F2.8を常用して写真や動画を撮影している一眼レフカメラユーザーとしては、この問題は「謝罪」レベルで許されるものではないと断言します。
製品の紹介をする上で、「嘘をつかない」ことがブランドの価値を証明する要素のひとつです。
この「嘘をつかない」という大前提の元、機能・価格・デザインなどの要素が複合的にかけ合わさり、その製品に【価値がある/価値がない】を消費者が判断します。
この大前提において、既に「嘘」が紛れ込んでいる時点で、この製品に関する機能・デザイン・価格といった各種要素は全て意味をなさなくなるのです。
Panasonicはストックフォトサービスから許諾を得てイメージ写真として使用したと認めた上で、
「誤解を与える画像使用であったことを、深くお詫び申し上げます」
と謝罪したそう。
なお、写真差し替え前の製品紹介ページでは
「画像・イラストは効果を説明するためのイメージです」
と記載されていました。
流石に全国ニュースにまで発展して、耐え切れなくなったのか、Panasonicは謝罪文書をホームページ上の公開していました。
LUMIX S9の商品 WEB サイトの画像について
フルサイズミラーレス一眼カメラ新製品 LUMIX S9の商品 WEB サイトの画像に関し、お問い合わせを多数お寄せいただいております。
商品 WEBサイトで機能やシーンを紹介する画像においてストックフォトサービスから利用許諾を得た画像を部分的に利用しておりました。
クリエイティブを生み出すカメラの商品ページとしてふさわしいかの検討が不十分であったことに加えて、新製品で撮影した写真ではないことへの注釈がお客様にとって、分かりにくい内容と場所での表記となっておりました。
皆様から頂戴したご指摘を真摯に受け止め、認識を改めて、分かりやすい内容にすると共に、ユーザーの皆様に寄り添ったコミュニケーションを心がけ、カメラメーカーとして、皆様のご期待にお応えできるよう、LUMIX サイト内容の見直しについて協議してまいります。
今回、このような事態となり、日頃より当社商品をご愛用頂いている皆様並びに、LUMIX ファン、カメラファンの皆様に、多大なご心配をおかけし、また、ご不安を与えてしまった事、大変申し訳ありません。
関係者一同、より真摯に皆様に向き合い変革をしていく事をお約束し、気持ちを新たにしてまいります。
https://panasonic.jp/content/dam/panasonic/jp/ja/dc/pdf/about_S9_site.pdf
巷では「怪文書」と呼ばれるこの謝罪文。
新製品で撮影した写真ではないことへの注釈がお客様にとって、分かりにくい内容と場所での表記となっておりました。
今回の一件で1番問題となっているのは
「新製品(LUMIX S9)で撮影していない写真を製品紹介サイトに用いていた」
という部分なのですが、
「新製品で撮影した写真ではないことへの注釈が、【分かりにくい表記】であった」
と書かれています。
違う。
そうじゃない。
ミラーレス一眼カメラの製品紹介ページに掲載する写真を、SONYやNIKONの一眼レフカメラで撮影された写真を堂々と掲載して、
「こんな感じに写真を撮ることができます!」
というのは、明らかに
【意図的な優良誤認】
と言える行為です。
今後、一眼レフカメラの買い替えを行う際には、製品紹介ページに掲載された写真が、「当該機種で撮影されたものか否か」を確認する手間が増えました。
なお、本記事内に掲載した写真は、いずれも筆者自身が手持ちのCANON製一眼レフカメラで撮影した写真で、これが「本物」のイメージ写真と言える代物です。